福井地裁 高浜原発3号機、4号機差し止め、仮処分

以下のページ(脱原発弁護団全国連絡会)から決定、決定要旨を御覧頂きたい。
http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/news/15-04-14/
基本的には去年5月の判決に従っているが、基準地震動を平均像から算出したことについての入倉孝次郎教授のコメントを引き合いに出し、地震の平均像を基礎に万一の事故に備える原発の基準地震動を策定することはおかしいとしてる。これは、まさに10年間に4つの原発で5回も基準地震動を越えた原因でもある。
決定は、この点につき、基準地震動の策定基準を見直し、基準地震動を大幅に引き上げ、それに応じた根本的な耐震工事を実施する等の提案をし、原子力規制委員会がこれらの点を満たしていないことを批判する。
また、このような提案が、「万が一にも事故を起こしてはならない」とする伊方最高裁判決の趣旨にも合致する、とした。
きわめて判りやすい常識的な判断である。科学性、専門性に欠ける、などとの批判(があるだろうが)は全くあてはまらない。専門的判断の結果が例えば上記の基準地震動を平均像によるとする内容であり、それが誤りであることは、何ら科学的専門的判断では無く、事実に基づいた常識的判断だ。

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老朽原発動かすな

関電が再稼働申請中の4基に加え、高浜1,2,美浜1、といった40年を越えそうな原発を再稼働しようとしている。電力自由化に備えて、少しでも安く発電をしたいとの魂胆だ。
 しかし、何度も指摘してるように、少なくとも40年越えは止めるべき。
何十年も放置していた燃えやすいケーブルは、「火災対策を厳しくした新基準を満たすため、関電は一部を難燃性に取りかえ、残りは防火塗料で対応する。これらの対策が認められるかが焦点となる。」との朝日の記事があるが、塗料で十分な対策と言えるのか。止めてしまうのが正しい選択だ。

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福島原発 燃料溶融確認

関西では報道されていないと思う。地元の新聞では、1面トップ。圧力容器の燃料棒が溶けてしまっていることが公表された(1号機、2号機についてだが、3号機も同様でしょうね)。ミュー粒子というものを利用して調査をしたようですが。

圧力容器が壊れ、そこから格納容器の下の方に落ちているかどうかについてははっきりとは判っていないようだ。事故から4年経っても、原子炉内の状況がつかめていない。
東電の計画では、20年後にはこの溶けた燃料の取り出しが始まると言ってるが、中の状況すらつかめていないのにそのようなことは言うべきではないだろう。
放射線量の高い物質が不規則に大量に残っている。チェレノブイリの原発事故では放射性物質が殆ど飛んでしまったというが、それですら、現場に近づけず、30年経っても石棺と呼ばれる外壁の上により大きな外壁を作って現場を放置しているのみだ。
福島原発は3カ所も大量の放射性物質を抱えており、しかも、汚染水の処理すらできていない。
少なくとも放射線の半減期位まで(何万年後か?)、放置するしか無いのではないか?
早期収束可能なような願望的観測は止めて欲しい物だ

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原発廃炉・・当然のことが遅すぎる

廃炉をするのは、相当古くて、運転後40年を経過し、しかも、発電量の少ないものだけだ。
福島の事故が無ければ、これらも当然に使用期限を更新して運転していたでしょう。
電力会社が廃炉にするのは、補修をしてでも運転するのは費用対高価の観点からすれば無駄ということだ。
直接的に老朽原発の安全性の問題を考えてのことではないです。
その証拠に、ケーブルが難燃性でないので、補修をすること自体問題(実質補修困難)な原発まで動かそうとしてます。困ったものです。
しかも、使用済み核燃料、燃料棒の処理方法等全く決まってません。
私は、地元ですれば良く、地上で乾式で保存するのが良いと何度も言って来ました。
そのための雇用も10万年継続するわけですから。

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原子力明るい未来のエネルギー 原発看板を世界遺産に

双葉町にある上記の看板が老朽化で撤去されるそうだ。でも、これこそまさしく原発立地の象徴ではないか。世界遺産クラスの看板だ。絶対に撤去すべきではない。この標語を作って表彰されたご本人も「負の遺産として保存し、人間の愚かさを後世に伝えるべきだ」とする。撤去しようとする理由は「老朽化して危険」とのことだが、同様の看板など付近にも沢山ある。
 原爆ドームとまで言えないけど、事故の悲惨をを伝えるものとして保存すべきだ。
 廃炉が出来るなり、住民が戻ってきて、明るい未来がやってきてから撤去すべきでしょう。何時になるのか判らないけど。

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続 2号機、汚染水流出

検索して下さい。毎日新聞等の新聞記事の図解などを見ると判る。じゃじゃもれです。
というか、この2号機屋上の汚染水に限らず、原子炉本体、周辺の放射能が高濃度のところへ雨水等が流れれば、そこから汚染水が発生する。トレンチや排水溝なとでも、止水が出来ていないのだから、敷地全体の止水など手についていないだろう。だからあちこちから汚染水がじゃじゃもれしていますよね。そもそも、毎日400Tの地下水も流れ込んでいることですし。
新聞報道によれば、この事実を隠していただけではなく、他の重要なことの発表の時に、どさくさに紛れて公表したというのだから、ほんとにたちが悪い。

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福島第一 高濃度汚染水流出

またまた。二号機の原子炉建屋の屋上に比較的高い濃度の汚染水がたまっているのが見つかり、雨が降るたびに排水路を通じて海に流れ出していたらしい。しかも東京電力は、この排水路の放射性物質の濃度が雨のたびに、ほかよりも上がっていることを去年4月以降把握していたのに、流出を防ぐ十分な対策を取らず、公表もしていなかったとのこと。同じ事があちこちで起こってたりして。管官房長官は「港湾への汚染水への影響は完全にブロックされている。状況はコントロールされているという認識に変わりない」と述べたらしいが、何でそんなこと言えるのでしょう。毎日400tもの地下水の流入、流出問題も全く解決されていないのに。
事故から4年経っても地下水・汚染水問題すら解決していない。
海は放射能で汚染され続ける。とっくに風評被害ではすまされなくなっている。

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大津地裁の原発差し止め仮処分決定

 差し止めは却下しましたが、保全の必要性を否定したに過ぎず、以下の通り、実質は勝訴決定です。即ち規制委の田中委員長が、規制基準に適合しても安全であるとは言わないと言っていることが規制基準の合理性に対する疑問の表れであるとし、基準地震動について「自然科学においてその一般的傾向や法則を見出すためにその平均値をもって検討していくことについては合理性が認められようが,自然災害を克服するため、とりわけ万一の事態に備えなければならない原発事故を防止するための地震動の平均像を基にして基準地震動とすることにどのような合理性があるのか」「現時点では最大規模の地震を基準にすることにこそ合理性があるのではないか」と指摘し、原発の安全性については「万一の事態に備えなければならない」との考えにたった判断をしており、「万が一の危険」(伊方最高裁も元々そう言ってる)を裁判所も無視できなくなっていて、福井地裁判決を契機に「原発裁判の潮目が変わったことを象徴する決定」であるといえます。
「住民の避難計画等についても現段階においては何ら策定されておらず,これらの作業が進まなければ再稼働はあり得ない」「このような段階にあって,同委員会がいたずらに早急に、新規制基準に適合すると判断して再稼働を容認するとは到底考えがたく」,つまり,基準地震動についても、住民の避難計画等についても、不十分な段階では、再稼働を容認するとは考えられない旨を述べているのです。同決定は事実上,規制委員会に慎重に審査するよう要請したものといえるし、指摘された問題点が解決されなければ、再稼働差し止めの仮処分決定もありうりうるということす。決して従来の裁判所のように原発の安全性を規制委員会に丸投げしたものではありません。これも是非全文をお読み下さい。

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高浜原発運転延長へ特別点検?

再稼働もとんでもないのに、運転期間の延長(40年→60年)を言い出した。
高浜は、電気ケーブルの耐火性に難がある(アメリカの原発で大規模火災が発生したことで、何十年も前に判っていたことだが)。難燃性のケーブルに交換するのが新規制基準のはずだ。塗装でごまかすそうだが、そもそも全ての配線にすること自体が困難だし、塗装のムラもあり得る。
そもそも、地震津波大国日本に原発はいらない。福島原発事故が発生したことで、それを思い知った筈なのですが。愚かなことです。
特別点検なんてそもそもどんなことをするのか?安全第一なら、期間延長などすべきでは無い。

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原発再稼働と領土問題

領土問題を強硬に主張される人が原発再稼働を言うのは矛盾している。
領土問題には私もそれないrこだわっている。他方、事実が示すとおり、一旦事故が起これば国土が失われる。
文化も人間の住む土地も。失われた領土にこだわるなら、その前に今の領土をきっちり保全すべきでは無いのでしょうか?

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