原子力規制委員会の公正さ

新しい原発規制のための原子力規制委員会の5人の候補のうち4人が原子力関連会社から報酬を受け取っていたことが報道されている。金額は多くは無いようだが、このような人選は信頼性に欠ける、と言いたい。新委員会の発足の経緯は、従来の規制機関が電力会社との癒着が強く、それが、原発の安全基準を低め、今回の福島の事故の原因になったからである。その反省から新しい委員会が出来た。受け取ったお金が少額でも、公正さに疑いがないとは言えない。公表されている金額のみで終わっているとも思えない。
8月3日の朝日新聞夕刊の「原発とメディア」に、関西電力からの記者(小浜記者クラブ)への接待攻勢のことが記載されていた。忘年会等、豪華な宴会で接待されたということだ。また、偶然見かけた、他の記者と関電との宴会のことも書いてあったが、「その記者は(原発から地元自治体等への)協力金問題などの報道には消極的だった」とのこと。
記者よりもより一層公正さ、中立性が新しい委員会には求められる。原子力マネーを受け取った人は委員にすべきではなかろう。

加納 雄二 について

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