原子力規制委員会 火山対策を放棄 巨大噴火での災害リスク「容認」

巨大噴火での災害リスク「容認」…原子力規制庁
https://news.nifty.com/article/technology/techall/12213-20180307-50107/
その根拠として規制庁は、原子力以外の分野では、巨大噴火を想定した法規制や防災対策が行われていないことをあげた。これに対し、東京大学地震研究所の中田節也教授(火山学)は、「国が率先して法規制や防災体制を考えるべきなのに、
全く反対のことを言っている」と批判した。(以上記事より引用)

その通り、「原子力以外の分野では、巨大噴火を想定した法規制や防災対策が行われていない」ことは対策をしないで良い理由にはなりません。危険な原発だから、事故が起これば被害が甚大だから、それに備えなければならない訳です。他が想定していなくても、確率が小さい災害でも「万が一にも事故を起こしてはならない」のです。
1万年に1回の噴火に備える、と規制委員会は言っていたのです。規制委員会は、活断層は10万年以上前のを警戒しているでしょう。
喜界カルデラが7600年前に噴火して南九州を破滅に追い込んだのは既知の事実です。阿蘇山では、30万年前から9万年前までの間に、4回も巨大なカルデラ噴火が発生しています。
予測できるかどうか、ということと、対策をすべきかどうかは別問題です。予測できないから、可能性が低いからと言って対策をしないで良いことにはなりませんね。
そもそも、地球上の地上の0.3%の国土に巨大地震発生、火山の10%程度が集中する
日本に原発を作ること自体が不適切=立地不適なのですが。

もとは、以下のページの資料6
「原子力発電所の火山影響評価ガイドにおける 「設計対応不可能な火山事象を伴う火山活動の評価」に関する 基本的な考え方について」
第69回原子力規制委員会
http://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/00000311.html

加納 雄二 について

大阪の弁護士です。債務整理、離婚、相続、労働事件等幅広く取り組んでます。 加納雄二のホームページ
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