地震本部の熊本地震予測は大外れ 原発も危ない!直ちに止めろ!

だいぶ前ですが、ハルウララという競馬馬が負け続けていることが話題となり、「 当らない」交通安全のお守りとして外れ馬券が持ち帰られるようなことがあった。
しかし、この地震本部の予測の大外れをお守りにはできない。大外れの事実は、まさに「日本中何処でも同様の地震が起こる」ことの警告だろう。
原発も同じ地震本部のデータを基に耐震性を吟味しているのだろうが、その信頼性を大きく揺るがすものである。「地震の可能性を、見えている、調べた活断層、地層の状態から推測する」こと自体が破綻したのです。
どこの原発も精々800ガル程度の耐震性しかないが、今回や、柏崎の地震等による1600ガル程度には耐えられるようにすべきだ。
以下、データ等は地震本部(地震調査推進本部)のものです。

は今回動いたとされる断層ですが、まず、4月16日に発生した大分の地震は、m5,3ですが、今後30年以内の地震発生確率も今後50年以内の地震発生確率もほぼゼロとされてました。
                マグニチュード ↓30年の地震発生確率
★日奈久断層帯(高野-白旗区間) 6.8程度    不明
 日奈久断層帯(日奈久区間)   7.5程度 ほぼ0%-6%
 日奈久断層帯(八代海区間)   7.3程度 ほぼ0%-16%
・今回動いた場所は不明(不明とは?)となってますが、すぐ隣はほぼ0%-6%

★布田川断層帯(布田川区間)   7.0程度 ほぼ0%-0.9%
 布田川断層帯(宇土区間)    7.0程度 不明
 布田川断層帯(宇土半島北岸区間)7.2程度以上     不明

☆平成28年(2016年)熊本地震の評価(平成28年4月15日)
今回の前震は、(M)6.5
http://www.static.jishin.go.jp/resource/monthly/2016/2016_kumamoto.pdf
「この震源域付近には日奈久断層帯が存在している。今回の地震は、その高野-白旗区間の活動によると考えられる。地震調査委員会は日奈久断層帯(高野-白旗区間)について、活動時に M6.8 程度の地震が発生する可能性があり、30 年以内の地震発生確率は不明と評価していた。なお、日奈久断層帯(高野-白旗区間)を含む九州南部の区域では、M6.8以上の地震の発生確率は 7-18%と評価していた。」

☆平成28 年4 月16 日熊本県熊本地方の地震の評価
本震は(M)7.3(暫定値)
http://www.static.jishin.go.jp/resource/monthly/2016/2016_kumamoto_2.pdf
「この震源域付近には布田川断層帯が存在している。現地調査の結果によると、布田川断層帯の布田川区間沿いなどで地表地震断層が見つかっている。この地震は、主に布田川断層帯の布田川区間の活動によると考えられる。地震調査委員会は布田川断層帯(布田川区間)について、活動時にM7.0 程度の地震が発生する可能性があり、30 年以内の地震発生確率はほぼ0%~0.9%(やや高い)と評価していた。なお、布田川断層帯を含む九州中部の区域では、M6.8 以上の地震の発生確率は18-27%と評価していた。」

上記二つの地震の評価で、確率の大外れをごまかすためか?「九州南部の」、とか、「九州中部の」、というデータが出てます。このような広域評価で考えることが肯定され、しかもその確率で当たったことがデータの信頼度を高めるなら、実際の地震発生確率は地震本部の予測より遙かに高い!そして、「地震はどこでも起こるなら」、九州北部でも、7-13なのだから、川内のみならず、玄海も相当危ないということになりますね?
南海トラフの場合、30年以内に地震の規模: M8~9クラスが、70%、上記の九州広域の予測の5倍以上になります。近接する浜岡原発の再稼働なんてありえないですね。

そういえば、福島第一原発の(故)吉田所長が原子力設備管理部長だった2008年3月、社内の土木調査グループから、国の研究機関である地震調査研究推進本部の長期評価を用いて試算したところ、福島第一原発が15.7mの津波に襲われる可能性があるという報告がなされていた、というのは有名な事実です。しかし、以上の通り、実は、地震本部のデータ自体が当てにならないのです。
なお、ここに記載した内容は以下のページでも述べられてます。
ニュースサイトハンター
http://hunter-investigate.jp/news/2016/04/post-867.html
「 結論から述べるが、現時点で地震予知は不可能。国の発生確率予想や、学者の言い分を真に受けていれば、自分や家族の身は守れないということになる。」
「そこまて言って委員会」に出てくる東京大学のロバート・ゲラー教授は「日本の地震学、改革の時」で、
「日本政府は、欠陥手法を用いた確率論的地震動予測も、仮想にすぎない東海地震に基づく不毛な短期的地震予知も、即刻やめるべきだ」と主張する。
http://www.natureasia.com/ja-jp/nature/specials/contents/earthquake/id/nature-comment-041411

でも、GPSの観測データなどで、地盤の移動方向、ひずみ等が明らかになってます。
確率論は無駄でしょうけど、活断層、地盤のひずみの危ない場所の指摘等は続けるべきでしょう。

加納 雄二 について

大阪の弁護士です。債務整理、離婚、相続、労働事件等幅広く取り組んでます。 加納雄二のホームページ
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