放射能予測 30km越え 再稼働 困難? 廃炉が有効対策!!

原子力規制委員会が、全国16原発の放射能拡散予測をした。少なくとも30km圏に対策が必要だというのだ。しかし、実際には不可能だろう。ちょうど朝日新聞の「プロメテウスの罠」で、福島の原発事故での避難の問題を巡って、南相馬市での、避難困難な障害者への対処の問題を扱っている。障害者の名簿を開示することが、大事件(失職)になるが、決断するしないが大問題となる。こんなことも「想定外」だった。福島原発事故では配られなかったヨウ素剤の配布体制の整備も問題だし、その前提での放射能汚染の情報の収集、配布のタイミングの決定の準備等、SPEEDIの利用方法等の課題がある。
しかし、福島事故では、SPEEDIは全く活用されず、福島県庁のパソコンからはデータが消えてしまったそうだし、この「ヨウ素剤」「SPEEDI」の問題も何らその失敗の検証も無ければ、誰も責任を取っていない。これでは今後の事故で有効な対策がたてられる訳が無い。また、若狭湾では、複数の原発が同時に事故を起こす可能性があり、共通する避難路が渋滞することは明らかだ。円滑な避難はできない。
結局、有効な防災計画は立案不能に等しい。選択すべきは有効な対策は原発の廃炉である。

加納 雄二 について

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