冷温停止状態は冗談?

昨年12月16日、野田首相は、福島第一原発が「冷温停止状態」して「事故収束」を宣言した。しかし、国際的にも冷笑を買った。なぜなら原発関連の用語としては、「冷温停止」はあるが、「冷温停止状態」なる用語は無い。前者の「冷温停止」とは、原発を停止させ、燃料棒にカバーをし、そして冷却させ、冷却が終わり、燃料棒を取り出せる、少なくとも取り出せる見込みがはっきりした状態を言う。
しかし、冷却についてのみをとっても、間に合わせの装置で続けている状態で、何時終わるかの目処など立っていない。
 原発の内部では、燃料棒がメルトダウンし、圧力容器をつき抜け、格納容器だって抜けているかどうは判らない状態。この宣言の後にも汚染水が大量に漏れる事態が起こっている。空中にも日々放射性物資が放出。されている。土壌汚染は続いているのですよ。どじょう総理大臣どの。
冷温停止状態って、民主党のことではないかいな??
そして、宣言の翌日からたびたび汚染水漏れが起こっている。年が明けてからは、配管の凍結も原因に加わって、件数も増えた。例えば、1月30日付け「福島民友」「凍結か、14カ所水漏れ」。2月6日には、2号機で圧力容器の温度が上昇し、冷却水を増やしてもなかなか収まらない。要するに現場は到底管理不能状況なのだ。「冷温停止状態」ではなくて「冷温停止冗談」宣言でしたね。

加納 雄二 について

大阪の弁護士です。債務整理、離婚、相続、労働事件等幅広く取り組んでます。 加納雄二のホームページ
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