福島第一原発の廃炉は語れない!

東京電力は、福島第一原発2号機の格納容器内部の放射線量が、毎時530シーベルトと推定されると発表し、その後、新たに650シーベルトの場所があると発表した。
人間が被ばくすれば数十秒で死に至るほどの高線量。半減するのは何年、いや何万年後?
で、ロボットだってそう長くは耐えられないだろう。
原子炉の内部の調査すら進まない。ロボットの作業も中断したとある(朝日朝刊2月10日)。
福島第一原発の解体は2021年から開始される予定などというが、中の状況もわからず(3機とも)、高濃度に汚染されている。解体の見通しなど建てられる訳がない。地下水も100トン単位で流入する。冷却水も止められない。
チェルノブイリみたいにほっとける状態でも無い。
廃炉について、何らの見通しもないのだ。
2月1日の田中規制委員会委員長会見で言ってる通り、夢みたいなことは語れないし、暗中模索です。
一部のみの引用ですが、正しい。何も進デブリは取り出すことが原則なのでしょうけれども、取り出すためには、高い放射線に対する対策をどうするかということもありますので、そこはまだ何か夢みたいなことを語れるような状況ではないと思います。」「理想から言うと、格納容器に水を張って遮へいをしながら取り出すことができれば可能性が出てくるけれども、格納容器にどこまで水を張れるかもまだわかりませんね。格納容器だって穴があいているだろうという予測ですから。そういうことを含めて、まだ暗中模索に近いのではないでしょうかね。」

加納 雄二 について

大阪の弁護士です。債務整理、離婚、相続、労働事件等幅広く取り組んでます。 加納雄二のホームページ
カテゴリー: 原発問題 パーマリンク