福島地裁東電への自殺者についての賠償請求を認める

東電の責任を認める当然の判決です。帰還できる展望のない避難暮らしのストレスが自殺につながったと認め、避難者が自殺に至るのは予見できたはずだと踏み込んだ内容です。

 中電の社員や、自民党の高市早苗議員は「原発事故によって死者が出ている状況ではない」と発言した。しかし、原発事故後の自殺者はこの件以外にも多数いる。福井地裁判決でも、双葉病院等で、避難時に患者の移動がうまくいかず50人以上が死亡したことが指摘されている。
安倍政権と電力各社は原発再稼働に動いている。福島の現実に向き合おうという姿勢は感じられない。3年以上福島の県内外で仮の暮らしを続ける10万5千人の悲嘆は置き去りにされてはならないでしょう。

加納 雄二 について

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