原発は順次廃止を。関西ではまずもんじゅ止めろ、ですね。
今回の事故そのものの問題点は別に論じる。ただ、原発は一旦事故が起こると大変なことになる、ということだ。そのことは今回の事態が示す通り。そもそも「原発はそれ自身の本質において潜在的に危険であり、それゆえに大事故を防ぐための安全装置がすでに整っているかどうか、たえず問い続けなければならない」(スリーマイル事故報告書)のである。
世界にある原発の多くは、地震の心配の無い地域である(フランス、アメリカ中東部)、地震の起こる地域に、このように多数の原発があるのは、日本のみ。しかも断層の上(浜岡)やすぐ近くにあるのは日本だけだという。
人間のすることには絶対では無い。機械も常に安全に動くわけではない。
それと、操作が簡単でないし、本件の事故の後でも、弁の操作を間違えた等々の操作ミスがあり、配管の破裂や計器の故障も起こっている。スリーマイル島の事故が、計器の表示が誤っており、それで操作も誤ったことが大きな原因であることは有名なことである。
原発は、本体は頑丈である。しかし、「輻輳的に」多くの配管、機器が接続、運用され、過去にも多くの事故が起こってきたし、今後も起こりうる。
更に今回の福島第一原発の事故で、私が想定外だったのは、4号炉の燃料プール。原発が停止していても事故は起こりうるわけです。
地震においても、仮に原子炉本体は問題なくても、周辺機器が故障し、大事故寸前の事態は常に想定しうる(例、最近の柏崎原発事故)。
とりわけもんじゅは、冷却水が、ナトリウムである。空気と触れれば燃焼し、水に触れれば爆発する。配管が裂ければ、大事故にも結びつく。
しかも、もんじゅは活断層から1km。過去の震災、戦後の福井大震災は、戦争末期からの東南海地震に連動したものであり、今回も最近の震災に連動して大震災が起こる可能性も高い。
以上の通り、原発止めろ、まずもんじゅ止めろが明確な結論である。
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